宿泊予約サイトの領収書にインボイスないのだけど

宿泊予約サイトの領収書にインボイスないのだけど

これはなに?

宿泊予約サイト経由で支払った宿泊費について、インボイスの発行状況をまとめたページです。

対象(こんなときにご利用ください)

  • ・予約サイトで宿泊費を支払ったが、領収書に登録番号がない。
  • ・予約サイトで支払った宿泊費を、仕入税額控除に使えるか確かめたい。

意義(このページを使う利点は?)

  • ・宿泊予約サイト経由の宿泊費は、サイトや支払い方によってインボイスの出方が異なり、またホテルとの連携が取れていないサイトも多く、混乱しているのが現状です。
  • ・誤った仕入税額控除を防ぐとともに、インボイスが取れないときの処理の方法も分かります。
  • ・経理上、インボイスを受け取りにくい予約サイトが分かります。

確認方法

状況は予約サイトと支払い方(事前払い・現地払い)によって違います。

下のリストで、利用した予約サイトの「事前払い」「現地払い」の欄を見てパターンを確かめ、媒介者特例施設が発行をクリックしてリストの下の解説をご覧ください。

宿泊予約サイトの、宿泊代インボイスの発行元・登録番号の一覧
サイト名国内・国外事前払い現地払い
楽天トラベル国内媒介者特例施設が発行
楽天グループ株式会社(または楽天トラベルサービス株式会社)
T9010701020592

施設が登録事業者の場合のみ。適格簡易請求書。海外宿泊は不可

じゃらんnet国内媒介者特例施設が発行
株式会社リクルート
T5010001149426

施設ページに「領収書(インボイス制度対応)」表示がある施設のみ

一休.com国内媒介者特例施設が発行
株式会社一休
T9010401053430

施設が登録事業者で、一休へその旨を通知済みの場合のみ。条件を満たさない領収書には「適格請求書ではございません」と記載される

Yahoo!トラベル国内媒介者特例施設が発行
株式会社一休
T9010401053430

一休.comと同じ条件

領収書は株式会社一休の名義・登録番号で出る

エアトリ国内媒介者特例—
株式会社エアトリ
T6010401072978

施設が登録事業者の場合のみ

全額事前払いで、現地払いは選べない

Relux国内媒介者特例施設が発行
株式会社Loco Partners
T2010501032919

施設が登録事業者で、Reluxへその旨を通知済みの場合のみ

ベストリザーブ国内媒介者特例施設が発行
株式会社ベストリザーブ
T6120001095542

施設が登録事業者で、ベストリザーブへその旨を通知済みの場合のみ

Booking.com国外なし・施設が発行施設が発行
Booking.com(インボイスではない領収書)

宿泊代のインボイスは宿泊施設へ求める

Expedia国外なし・施設が発行施設が発行
Expedia(インボイスではない領収書)

宿泊代のインボイスは宿泊施設へ求める

Hotels.com国外なし・施設が発行施設が発行
Hotels.com(インボイスではない領収書)

宿泊代のインボイスは宿泊施設へ求める

agoda国外なし・施設が発行施設が発行
agoda(インボイスではない領収書)

支払い方法にかかわらず宿泊施設へインボイスの交付を求められると、agodaは案内している

Trip.com国外なし・施設が発行施設が発行
Trip.com(インボイスではない領収書)

宿泊代のインボイスは宿泊施設へ求める

Airbnb国外なし・施設が発行施設が発行
宿泊代はホストが発行

ホストが登録事業者なら、求めればホストに交付義務がある

Airbnbのサービス料はAirbnb Global Services Limited(T1700150090190)のインボイス

Vrbo国外なし・施設が発行施設が発行
宿泊代はホストが発行

Vrboのサービス料のインボイスの扱いは不明

Googleホテル検索国外予約した先による予約した先による—

予約・決済は遷移先の予約サイトまたは宿泊施設。遷移先の行をご覧ください

トリバゴ国外予約した先による予約した先による—

予約・決済は遷移先の予約サイトまたは宿泊施設。遷移先の行をご覧ください

パターン別解説

媒介者特例

予約サイトの領収書で、仕入税額控除ができます。

確かめること

  • 領収書に、予約サイトの名称と登録番号(T+13桁)が載っているか。
  • 宿泊施設が登録事業者でないと、同じサイトでもインボイスにならない領収書が届きます(「適格請求書ではございません」などと書かれています)。その場合は、インボイスが取れないときをご覧ください。

仕組み 宿泊代の売手は宿泊施設ですが、予約サイトが宿泊施設に代わって、自社の名称と登録番号でインボイスを出すことが認められています(媒介者交付特例。消費税法施行令70条の12)。予約サイトと宿泊施設がともに登録事業者で、宿泊施設が予約サイトへその旨を知らせていることが条件です。

代理交付

予約サイトから受け取る領収書で、仕入税額控除ができます。

確かめること

  • 領収書に、宿泊施設の名称と登録番号(T+13桁)が載っているか。予約サイトの名称ではない点に注意してください。

仕組み 予約サイトが宿泊施設の代理として、宿泊施設の名称と登録番号を書いたインボイスを出す方法です。

なし・施設が発行

予約サイトはインボイスを出しません。インボイスは宿泊施設から受け取ります。

確かめること

  • 宿泊施設へ、登録番号の入った領収書(インボイス)を求めてください。
  • ただし、宿泊施設が発行を断るトラブルがあると報告されています。受け取れない場合は、インボイスが取れないときをご覧ください。

仕組み 宿泊代の売手は宿泊施設で、予約サイトは予約と代金の受け取りを仲介しているだけという建付けになっています。登録事業者である宿泊施設には、求めに応じてインボイスを交付する義務があります(消費税法57条の4第1項)。

施設が発行

宿泊施設から受け取る領収書で、仕入税額控除ができます。

確かめること

  • 領収書に、宿泊施設の名称と登録番号(T+13桁)が載っているか。
  • 宿泊施設が登録事業者でないと、インボイスにはなりません。その場合は、インボイスが取れないときをご覧ください。

仕組み 現地払いでは、予約サイトは代金の受け取りに関わりません。宿泊施設が宿泊代を受け取り、自らインボイスを出します。

自社販売

予約サイトの領収書で、仕入税額控除ができます。

確かめること

  • 領収書に、予約サイトの名称と登録番号(T+13桁)が載っているか。

仕組み 予約サイト自身が宿泊の売手となる販売の形です。予約サイトが自社の売上として、インボイスを出します。

  • 確認中

    公式情報で取扱いを確かめ切れていないものです。分かっている事実は備考に書いています。

  • 予約した先による

    比較サイトです。予約・支払いをした先のサイト(または宿泊施設)の行をご覧ください。

  • ・宿泊だけを予約した場合の分類です。航空券などとセットのパッケージ商品は対象外です。

インボイスが取れないとき

インボイスを受け取れなくても、条件によっては仕入税額控除ができます。

誰の宿泊費ですか?

  • 役員・従業員の出張で、本人が立て替えて精算した

    → この場合は帳簿の記載だけで全額控除できる特例があります。(出張旅費等特例)

  • 会社が直接払った(法人カードなど)、または外注先の宿泊費

    → 経過措置をつかってください。

次回からは 現地払いを選べば、宿泊施設から直接インボイスを受け取れます。

  • 出張旅費等特例: 役員・使用人に支給する出張旅費のうち、通常必要と認められる範囲(所得税が非課税となる範囲)が対象です。帳簿には、相手方の名称・取引年月日・内容・金額に加えて、出張旅費等特例に当たる旨(例:「出張旅費等」)を書けば、インボイス領収書の保管がなくても消費税全額控除ができます。
  • 経過措置: 宿泊施設が登録事業者でない場合に使え、2028年9月30日までの課税仕入れは70%を控除できます。帳簿には、経過措置の適用を受ける旨(例:「70%控除対象」)を書きます。なおその後は2030年9月30日までが50%、2031年9月30日までが30%、2031年10月1日以後は控除できない、と段階的に下がります。

更新。 各社の公式情報をもとに事務所で分類したものです。予約サイトの取扱いは変わることがあるため、実際の領収書の記載もご確認ください。

ほかのツール

消費税とインボイス

課税区分・簡易課税・インボイス登録の確認