解説

チェックリストの使い方(法人税・消費税・決算直前)

執筆 公認会計士・税理士 中村勇樹|2026/10/26 時点の法令で確認

要点

  • 公開しているのは法人税・消費税・決算直前の3本です。登録は要らず、回答はブラウザと手元のCSVにだけ残ります。
  • 上の質問に答えると、答えに応じて次の質問が開きます。赤い対応策が出たら、その場で処理するか、上長へ渡します。
  • 翌期の使い方は「翌期は、前年のCSVを読み込んで始める」を見てください。

3本は、使う時期で分かれる

決算の前に1回、申告の前に2回使います。

決算直前は期末を迎える前、法人税と消費税は申告書を作るとき

どれも同じ画面・同じ操作で使えます。1社につき、決算期ごとに1回ずつ答えます。

  • 期末を迎える前 › 決算直前 › 届出の出し忘れ、期末までに打つ決算対策

    55問(枝の質問を含め67問)

  • 申告書を作るとき › 消費税 › 課税方式ごとの判定、仕入税額控除、調整対象固定資産など

    78問(同116問)

  • 申告書を作るとき › 法人税 › 会社の区分の判定、科目ごとの処理、別表の確認

    154問(同251問)

設問の数は全体の数です。最初に会社の規模や課税方式を答えると関係のない質問が閉じるので、1社で答える数はこれより少なくなります。

チェックを始める

① 前年のCSVがあれば読み込んでから始める

ページを開くと、使い方の説明の下に[チェックを開始する]があります。前の期にこのチェックリストを使って保存したCSVがあるなら、先に[前年CSVを読み込む]で読み込みます(後の「翌期は、前年のCSVを読み込んで始める」)。途中で保存したCSVから続けるときは[CSVから再開]です。

[チェックを開始する]のボタンと、その下の[前年CSVを読み込む][CSVから再開]

② 会社名と決算年月を入れる

始めると、上に今の質問が1問、下に全部の質問の一覧が出ます。いちばん上の段に会社名と決算年月を入れます。どちらも保存するCSVの名前と中身に入ります。会社名は空でもかまいません。

上段に「資本金の額または出資金の額が1億円超である」の質問とYes・Noのボタン、下段に質問の一覧。右上に残りの件数

右上の「残り」は、いま開いている質問のうちまだ答えていない数です。丸は区分ごとの進み具合で、押すとその区分の最初の未回答へ移ります。

上の質問に答えると、次の質問が開く

上段の質問にボタンで答えます。数字キーの1〜5でも答えられ、答えると次の未回答へ進みます。↑↓で質問を移り、Enterで次の未回答へ飛びます。

下の一覧で薄く出ている行は、条件を満たしていないので答えなくてよい質問です。たとえば「株主の異動がある」にまだ答えていないうちは、その下の「申告書反映したか」は薄いままです。

「株主の異動がある」が上段に出ていて、一覧ではその下の「申告書反映したか」などが薄く表示されている

「Yes」と答えると、その下の質問が開いて答えられるようになります。番号の横の「14Y」の札は、「14番にYesと答えたら開く」という条件です。

「株主の異動がある」にYesと答えた後。一覧の「申告書反映したか」と14.1が濃く表示され、上段に「申告書反映したか」が出ている

質問の意味が分からないときは、右下の[▼解説]を開きます(Qキーでも開きます)。解説の末尾に条文の札があり、押すとその条文のページが開きます。

赤い対応策が出たら、その場で処理するか上長へ渡す

赤い答えは、まだ終わっていない作業です。

税務上問題になりうる答えを選ぶと、ボタンが赤くなり、質問の下に対応策が出ます。対応策が出たときは自動で次へ進まないので、読んでから[次へ]を押します(Enterキーでも進みます)。

「申告書反映したか」に「未処理」と答えた状態。赤字で「別表二と概況書の株主欄を新しい株主構成に直し、同族会社・特定同族会社の判定をやり直す。」と出ている

対応策に書いてあることをその場で済ませられるなら済ませ、答えを直します。判断が要るもの、顧問先に聞かないと分からないものは、上長に渡します。

答え終えたら、要対応のまとめを見る

全部の質問に答えると、上段が「要対応のまとめ」に替わります。赤い答えが区分をまたいで1か所に並ぶので、何が残ったかをまとめて確かめられます。途中でも、右上の「要対応」の札を押せば出ます。行を押すとその質問へ戻ります。

要対応3件のまとめ。青色申告の取消し(?)、株主の異動(Yes)、申告書反映したか(未処理)と、それぞれの対応策

CSVに保存して、印刷版で残す

回答は自動でこのブラウザに下書きとして残りますが、保管には使えません。答え終えたら右上の[CSVに保存]でCSVを手元に保存します。ファイル名は「決算年月_種別_会社名.csv」です。

紙に残すときは、一覧のいちばん下の[印刷版]で白黒の紙面に切り替えてから印刷します。対応の要る答えは黒く塗られ、条件を満たさなかった質問も網掛けで残るので、何を聞かれずに済んだかも紙に残ります。末尾には要対応のまとめが付きます。

印刷版の紙面。会社名・決算期・出力日と件数の下に、区分ごとの質問と回答の札が並ぶ

翌期は、前年のCSVを読み込んで始める

翌期に同じ会社を確かめるときは、開始の前に[前年CSVを読み込む]で前の期のCSVを読み込みます。前年に選んだ答えは、ボタンの下の水色の線で示されます。

「前期以後の修正申告、更正通知等がある」のYesのボタンの下に水色の線。詳細記入欄に前年のメモが斜体で入り、「詳細は2025-10のまま」と出ている

前年の答えは今年の答えとして入りません。今年の状況で答え直します。詳細記入に書いたメモは今年へ写り、いつのメモかが「詳細は2025-10のまま」のように出ます。書き直せば今年のメモになります。

気づいた点は、旗から送る

質問の右にある旗を押すと、その質問について事務所へ報告できます。「内容が誤っている」「改正で古い」「分かりにくい」「設問を足してほしい」「その他」から選び、一言添えて送ります。

「この設問について報告する」の窓。報告の種類5つのボタンと、お気づきの点の欄

報告は匿名で届き、回答の内容や会社名は送られません。届いた報告は、次にチェックリストを見直すときに読みます。

ツール法人税申告チェックリスト法人税の申告直前に使う、ミスを防ぐためのチェックリストです。 ツール消費税申告チェックリスト消費税の申告直前に使う、ミスを防ぐためのチェックリストです。 ツール決算直前チェックリスト期末を迎える前に、届出や決算対策の打ち忘れを防ぐためのチェックリストです。

根拠・参考

2026-10-26時点の法令・通達・国税庁の公表資料に基づいて書いています。個別の取引への当てはめは、 事実関係によって結論が変わることがあります。